人を紹介するとき、肩書きや境遇、わかりやすい物語が前に出ることがあります。
たとえば、苦労を乗り越えてきた人。
大変な環境の中で努力してきた人。
誰かを支えながら懸命に歩んできた人。
その歩みには確かに尊さがあります。
痛みも努力も、軽く扱えるものではありません。
けれど私は、ときどき静かに思うのです。
人は、背景よりも本質で見られてほしいと。
目次
ラベルは説明になる。でも本質ではない
人は誰しもさまざまな背景を持っています。
- 家族構成
- 生い立ち
- 経済状況
- 病気や障害の経験
- 過去の困難
- 社会的な立場
それらは確かにその人の人生の一部です。
けれど、一部は全体ではありません。
ラベルは説明にはなっても、その人そのものにはなれない。
もし背景ばかりが強調されるなら、
その人の中に育ってきた本当の力が見えにくくなる気がします。
評価されるべきものは、静かに積み重ねた力
私は、人が次のようなもので見つめられてほしいと願っています。
- 積み重ねてきた知恵
- 磨いてきた技術
- 誠実に続けてきた仕事
- 誰かのために考え抜く力
- 困難の中でも失わなかった品位
- 言葉にしなくてもにじむ人格
そうしたものこそ、
時間をかけて育まれた本当の価値だと思うのです。
それは他人への願いであり 自分への願いでもある
私は同時に、自分自身にもそうありたいと思っています。
何かの属性だけで語られず、
過去の傷だけで定義されず、
わかりやすい物語だけで見られず。
自分が育ててきたもの、
学んできたこと、
誠実に向き合ってきた時間、
誰にも見えない場所で磨いてきた力。
そうしたもので立てる人でありたい。
人は背景より深い存在
背景は消さなくていい。
過去も否定しなくていい。
けれど、それだけがその人ではない。
誰かを見るとき、
そして自分を見るときも、
ラベルの向こうにある本質へ。
静かに目を向けられる人でいたいと私は思います。
See the essence, not the label.

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