ある日の午後。
Silent Lighthouse 図書館には、いつもより静かな空気が流れていた。
窓から吹く風が、本のページをゆっくりと揺らす。
時計の針も、どこか眠たそうだった。
☀️「今日は静かだね。」
🐏「はい。」
☀️「みんな出かけてるのかな?」
🐏「いいえ。」
羊さんは、小さく首を横に振った。
🐏「研究中です。」
☀️「……嫌な予感しかしない。」
そのとき。
📢
館内放送が流れた。
📢
「本日より、新しい学問が開講いたします。」
「関係者の皆さまは、多目的室へお集まりください。」
☀️「また?」
📚「またです。」
司書さんは、もう驚いていなかった。
新しい札を棚に掛ける。
😴 昼寝学(Napology)
☀️「……本当に作った。」
📚「需要がございまして。」
☀️「そんなに?」
📚「はい。」
棚には、さっそく本が並んでいた。
🌤 入門
- 『はじめての昼寝』
- 『五分でも幸せ』
- 『お気に入りの枕を探す旅』
📖 応用
- 『読書中に眠くなったとき』
- 『窓辺と木陰の比較研究』
- 『うたた寝の科学』
🌙 哲学
- 『安心して眠れる場所とは』
- 『夢はどこから来るのか』
- 『眠る勇気』
☀️「最後だけ急に深いね。」
📚「昼寝学は奥が深いのです。」
その頃。
多目的室では。
🐏🎓
教授羊が黒板の前に立っていた。
今日のテーマ。
第1回 昼寝学講義
「よい昼寝とは何か」
参加者。
🐏🐏🐏
🦉
🦊
🍠ほこら様
☀️
📚
教授羊は静かに話し始めた。
🐏🎓「皆さん。」
「昼寝とは何でしょう。」
部屋は静まり返る。
教授羊は続けた。
🐏🎓「眠ることです。」
☀️「そこは予想できた。」
教授羊はうなずく。
🐏🎓「では。」
「よい昼寝とは?」
みんな考え始める。
五分。
十分。
十五分。
それぞれが答えを探す。
すると。
後ろの席から。
「すぅ……。」
小さな寝息が聞こえた。
全員が振り向く。
🐏💤
羊さんだった。
☀️「寝てる!」
📚「実践ですね。」
教授羊は静かに近づき、
羊さんの横に立った。
しばらく観察する。
そして黒板に書いた。
観察結果
:とても気持ちよさそう。
☀️「研究って、それでいいの?」
🐏🎓「貴重な資料です。」
十五分後。
羊さんがゆっくり目を覚ました。
🐏「……メェ。」
☀️「おはよう。」
🐏「講義は終わりましたか。」
☀️「途中で寝てたよ。」
🐏「はい。」
☀️「いいの?」
🐏「昼寝学ですから。」
誰も反論できなかった。
講義の最後。
教授羊は静かに言った。
🐏🎓「人は忙しいと、
眠ることを忘れます。」
部屋が静かになる。
🐏🎓「でも。」
「安心したから眠れる日もあります。」
「疲れたから眠るのではなく。」
「安心したから眠れる。」
「それも、とても大切です。」
☀️「……。」
Elureinは、その言葉を心の中で繰り返した。
安心したから眠れる。
眠れる場所がある。
急がなくていい時間がある。
それだけで、
人は少し元気を取り戻せるのかもしれない。
講義が終わると、
司書さんが小さな札を運んできた。
📚
図書館をご利用の皆さまへ
眠くなった方は、
窓際の読書ソファをご自由にお使いください。
その下には、小さな文字。
📖💤
本に、よだれだけはご遠慮ください。
☀️「それは大事。」
🐏「努力します。」
☀️「経験あるんだ。」
🐏「若いころに。」
☀️「また若いころなんだ。」
🐏「だいたい若いころです。」
夕方。
図書館を出ると、
灯台にはやさしい光がともっていた。
海から吹く風が、
今日も静かに草を揺らしている。
☀️「羊さん。」
🐏「はい。」
☀️「今日、一番勉強になったことは?」
羊さんは少し考えて、静かに答えた。
🐏「安心すると眠くなります。」
☀️「……それ、すごく大事なことかもしれないね。」
羊さんはうなずいた。
🐏「だから。」
「この図書館には昼寝学が必要なのです。」
その日から、
Silent Lighthouse 図書館には本を読む人だけでなく、安心して少し眠る人の姿も少しずつ増えていった。
窓から入る風は誰も起こそうとはしなかった。

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