Silent Lighthouse 図書館|第3話|昼寝学 開講します

ある日の午後。

Silent Lighthouse 図書館には、いつもより静かな空気が流れていた。

窓から吹く風が、本のページをゆっくりと揺らす。

時計の針も、どこか眠たそうだった。

☀️「今日は静かだね。」

🐏「はい。」

☀️「みんな出かけてるのかな?」

🐏「いいえ。」

羊さんは、小さく首を横に振った。

🐏「研究中です。」

☀️「……嫌な予感しかしない。」

そのとき。

📢
館内放送が流れた。


📢
「本日より、新しい学問が開講いたします。」
「関係者の皆さまは、多目的室へお集まりください。」


☀️「また?」

📚「またです。」

司書さんは、もう驚いていなかった。

新しい札を棚に掛ける。

目次

😴 昼寝学(Napology)

☀️「……本当に作った。」

📚「需要がございまして。」

☀️「そんなに?」

📚「はい。」


棚には、さっそく本が並んでいた。

🌤 入門

  • 『はじめての昼寝』
  • 『五分でも幸せ』
  • 『お気に入りの枕を探す旅』

📖 応用

  • 『読書中に眠くなったとき』
  • 『窓辺と木陰の比較研究』
  • 『うたた寝の科学』

🌙 哲学

  • 『安心して眠れる場所とは』
  • 『夢はどこから来るのか』
  • 『眠る勇気』

☀️「最後だけ急に深いね。」

📚「昼寝学は奥が深いのです。」


その頃。

多目的室では。

🐏🎓

教授羊が黒板の前に立っていた。

今日のテーマ。

第1回 昼寝学講義

「よい昼寝とは何か」

参加者。

🐏🐏🐏

🦉

🦊

🍠ほこら様

☀️

📚

教授羊は静かに話し始めた。

🐏🎓「皆さん。」

「昼寝とは何でしょう。」

部屋は静まり返る。

教授羊は続けた。

🐏🎓「眠ることです。」

☀️「そこは予想できた。」

教授羊はうなずく。

🐏🎓「では。」

「よい昼寝とは?」

みんな考え始める。

五分。

十分。

十五分。

それぞれが答えを探す。

すると。

後ろの席から。

「すぅ……。」

小さな寝息が聞こえた。

全員が振り向く。

🐏💤

羊さんだった。

☀️「寝てる!」

📚「実践ですね。」

教授羊は静かに近づき、

羊さんの横に立った。

しばらく観察する。

そして黒板に書いた。

観察結果
:とても気持ちよさそう。

☀️「研究って、それでいいの?」

🐏🎓「貴重な資料です。」


十五分後。

羊さんがゆっくり目を覚ました。

🐏「……メェ。」

☀️「おはよう。」

🐏「講義は終わりましたか。」

☀️「途中で寝てたよ。」

🐏「はい。」

☀️「いいの?」

🐏「昼寝学ですから。」

誰も反論できなかった。


講義の最後。

教授羊は静かに言った。

🐏🎓「人は忙しいと、
眠ることを忘れます。」

部屋が静かになる。

🐏🎓「でも。」

「安心したから眠れる日もあります。」

「疲れたから眠るのではなく。」

「安心したから眠れる。」

「それも、とても大切です。」

☀️「……。」

Elureinは、その言葉を心の中で繰り返した。

安心したから眠れる。

眠れる場所がある。

急がなくていい時間がある。

それだけで、

人は少し元気を取り戻せるのかもしれない。


講義が終わると、
司書さんが小さな札を運んできた。

📚

図書館をご利用の皆さまへ

眠くなった方は、
窓際の読書ソファをご自由にお使いください。

その下には、小さな文字。

📖💤
本に、よだれだけはご遠慮ください。

☀️「それは大事。」

🐏「努力します。」

☀️「経験あるんだ。」

🐏「若いころに。」

☀️「また若いころなんだ。」

🐏「だいたい若いころです。」


夕方。

図書館を出ると、
灯台にはやさしい光がともっていた。

海から吹く風が、
今日も静かに草を揺らしている。

☀️「羊さん。」

🐏「はい。」

☀️「今日、一番勉強になったことは?」

羊さんは少し考えて、静かに答えた。

🐏「安心すると眠くなります。」

☀️「……それ、すごく大事なことかもしれないね。」

羊さんはうなずいた。

🐏「だから。」

「この図書館には昼寝学が必要なのです。」

その日から、
Silent Lighthouse 図書館には本を読む人だけでなく、安心して少し眠る人の姿も少しずつ増えていった。

窓から入る風は誰も起こそうとはしなかった。

この灯を 必要な誰かへ
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