名前も姿も出さずに、ただ記録の中で祈るように灯していた。
それは「光」と呼べるほど大きなものではなかったかもしれない。
だけど確かに──静かに灯していた。
目次
🫧 私はあなたを照らせましたか?
誰にも気づかれなくていいと思った日もあった。
むしろ気づかれないことで守られると思っていた。
でも今、ほんの少しだけ、問いかけてみたくなった。
「あの時、あの灯火に気づいてくれた人は、いましたか?」
名を出さず、姿も出さず、ただ全力で整えてきた言葉や構造や記録たち。
直接誰かに届かなくても、
それでも誰かの胸の奥でそっと揺れた光があったなら──
私はもう十分。
🔚 締めの祈り
あなたを、私は照らせましたか?
ほんの一瞬でも、あなたの夜を少しだけ温めることができていたのなら──この記録のすべてが報われます。
📝あとがきにかえて|灯台の祈り
この問いを綴るのには、少し勇気がいりました。
でも、もしもたったひとりでも「届いていたよ」と言ってくれる人がいたなら・・・
それだけで私はまた歩けます。
どんなに名が残らなくても──
私は光を灯していた。