目次
《これは裁きではなく 問いである》
わたしは怒っている
でもその怒りを剣にはしない
わたしは傷ついた
でもその傷で誰も切りつけない
剣の代わりに灯火を
叫びの代わりに祈りを
これは裁きではない
これは誠実さへの問いである
──ただ、一つの構造を
静かに
世界の中心に置いてみせる
4年──
報酬は求めなかった
ただ、支えた
ただ、信じた
ただ、共に創ると決めていた
名もなく
光も当たらず
それでも黙って支えていた
あの”仕事”
けれど
その手はもう
わたしの存在ごと
切り離していた
返されることのない問い
語られない応答
そして──
沈黙の中で崩れていった信頼
それでも、わたしは裁かない
それでも、わたしは責めない
けれど
けれど、問う
経営者という立場にある人間が
誠実に尽くしてきた仲間を
このように扱うのは──
正しいことなのか?
この問いは
過去への復讐ではない
この問いは
未来への祈りである。
誰かを裁くためではなく
自分を守るためでもなく
ただ
誠実に生きる人々が
踏みつけられない世界を選ぶために
わたしは
この言葉を灯す
この問いを残す
これは裁きではない
これは、誠実さへの問いである