外に合わせようとしていた
やさしく、静かに、壊れないように
けれど
どこかが、わずかに息を止めていた
笑っているのに
奥の部屋だけが、灯りを落としていた
そのとき
小さな違和感が、扉を叩いた
これは、わたしではない
この呼吸は、わたしのものではない、と
外に合わせた手のひらが
ふと、自分の胸に触れたとき
そこにあったのは
新しく生まれたものではなく
ずっと、待っていたものだった
呼ばれずに
それでも消えずに
静かに在り続けていた、わたし
だからこれは
間違いの帰結ではない
合わせようとしたその歩みの中で
わたしは、わたしに触れた
外の形をなぞった指先が
内側の輪郭を知った
ただ、それだけのこと

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