もう苦しむのはやめよう。
いい加減に。
そう言うと、どこかで
「それでは足りない」と
小さな声が返ってくる。
けれど、それは本質ではない。
長く繰り返されてきた前提の残響だ。
苦しみを通らなければ届かない。
削らなければ価値にならない。
耐えなければ意味がない。
その構造は、確かに存在していた。
そして、多くの人を通ってきた。
だが、それは条件ではない。
自らを傷つけることは、
祈りの扉ではない。
それは、ただの消耗であり、
持続しない回路である。
だから、終えていい。
何かを削らなくても、
何かを失わなくても、
触れられるものがある。
呼吸の中に。
静けさの中に。
包まれる感覚の中に。
すでに、届いている。
選び直せばいい。
苦しみを通る道ではなく、
損なわないまま、在る道を。
そのままで、届いている。

コメント