【詩】🌙 そのままで届いている

もう苦しむのはやめよう。

いい加減に。

そう言うと、どこかで

「それでは足りない」と

小さな声が返ってくる。

けれど、それは本質ではない。

長く繰り返されてきた前提の残響だ。

苦しみを通らなければ届かない。

削らなければ価値にならない。

耐えなければ意味がない。

その構造は、確かに存在していた。

そして、多くの人を通ってきた。

だが、それは条件ではない。

自らを傷つけることは、

祈りの扉ではない。

それは、ただの消耗であり、

持続しない回路である。

だから、終えていい。

何かを削らなくても、

何かを失わなくても、

触れられるものがある。

呼吸の中に。

静けさの中に。

包まれる感覚の中に。

すでに、届いている。

選び直せばいい。

苦しみを通る道ではなく、

損なわないまま、在る道を。

そのままで、届いている。

この灯を 必要な誰かへ
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