雲を見ていられる日

朝、機械たちは先に起きる。

道路を掃き、
水を運び、
畑を見まわり、
壊れたものを直す。

人間たちは、
少し遅れて目を覚ます。

誰かは本を開き、
誰かは海へ行き、
誰かは昨日の夢を絵にする。

何もしない人もいる。

窓辺で、
雲の形が変わるのを
ずっと見ている。

☁️👀

昔、
人間は働くことで
自分の価値を確かめていた。

けれど、
長い時間のあとで、
それをやめた。

役に立たなくても、
そこにいていい。

答えがなくても、
考えていていい。

歌いたいから歌い、
知りたいから学び、
眠いから眠る。

夕方、
ひとりの子どもが
空を見上げて言う。

「人間って、
何をする生き物なの?」

隣にいた老人は笑う。

「さあね」

少し考えてから、
また空を見る。

「たぶん、
それを考え続ける生き物なんじゃないかな」

遠くで、
機械の箒が
静かに地面を撫でている。

🤖🧹

雲は流れる。

人間は、
ようやく
それを見ていられる。

この灯を 必要な誰かへ
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