朝の図書館。
カウンターの前で、一人の旅人が司書さんに尋ねた。
🧳「すみません。」
📚「はい。」
🧳「灯台について勉強したいのですが。」
📚「かしこまりました。」
司書さんは迷うことなく歩き出した。
Elureinと羊さんも、なんとなく後をついていく。
☀️「新しい学問かな?」
🐏「たぶんです。」
しばらく歩くと、一枚の札が見えてきた。
💡 灯台学(Lighthouse Studies)
☀️「やっぱりあった。」
🐏「メェ。」
棚には、たくさんの本が並んでいた。
⚓ 入門
- 『灯台って何?』
- 『世界の灯台めぐり』
- 『光はどこまで届くのか』
🌊 歴史
- 『海を照らした人々』
- 『灯台守の一日』
- 『霧の日の灯』
🌙 哲学
- 『誰かの帰る場所になる』
- 『見返りのない光』
- 『静かにそこに在るということ』
☀️「最後の棚だけ雰囲気が違うね。」
📚「灯台学は、少し静かな学問です。」
羊さんは、一冊の本を手に取った。
『灯台守の一日』
ぱらぱらとページをめくる。
☀️「何が書いてある?」
🐏「……。」
羊さんは読み終えると、小さくうなずいた。
🐏「毎日です。」
☀️「毎日?」
🐏「毎日、灯りをともします。」
☀️「うん。」
🐏「誰かが来ても、来なくても。」
その言葉に、Elureinは少しだけ立ち止まった。
灯台は、
拍手をもらうために光るわけではない。
褒められるためでもない。
ただ、
夜になると、
今日も静かに灯りをともす。
そのとき。
図書館の奥から、
教授羊がやってきた。
🐏🎓「本日の特別講義を始めます。」
黒板には大きく書かれている。
灯台学 特別講義
「光とは何か」
参加者は静かに席についた。
教授羊はチョークを咥えた。
そして、
一言だけ書いた。
光
「ここにいます。」
部屋が静かになる。
☀️「……それだけ?」
🐏🎓「はい。」
☀️「説明は?」
🐏🎓「以上です。」
📚「とても灯台学らしい講義ですね。」
しばらく沈黙が流れた。
誰も話さない。
窓から風が入り、
ページが一枚だけめくれた。
その音だけが聞こえる。
やがて。
教授羊が静かに話し始めた。
🐏🎓「灯台は。」
「船を動かしません。」
「波も止めません。」
「嵐も消せません。」
「ただ。」
「ここにいます。」
「それだけです。」
☀️「……。」
その言葉は、静かだった。
でも、
灯台の光みたいに心のどこかへ届いた。
講義が終わった後、旅人が司書さんに言った。
🧳「ありがとうございました。」
📚「何か見つかりましたか?」
旅人は少し考えてから笑った。
🧳「灯台の本を探しに来たんですが。」
「灯台そのものに会えた気がします。」
司書さんも笑った。
📚「それなら、よかったです。」
図書館を出る。
夕暮れ。
Silent Lighthouse の灯りが、
ゆっくりと海へ向かって回り始める。
☀️「羊さん。」
🐏「はい。」
☀️「灯台って、何なんだろうね。」
羊さんは、いつものように少し考えてから答えた。
🐏「帰ってきてもいいよ。」
「そう言う建物です。」
Elureinは灯台を見上げた。
誰かを急がせることもなく。
誰かを裁くこともなく。
ただ、静かに。
今日も光っている。
その光を見ていると、
どこか遠くへ旅をした日も、
少し疲れた日も、
また帰ってきていいのだと思えた。
Silent Lighthouse 図書館では、
今日も一冊、誰かの心に、見えない栞が挟まれる。

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