無線塔

誰が私を組み立てたの

 

夜ごと増えていく部屋を

誰が覚えているの

 

 

窓辺には

名前のない月

 

テーブルには

飲みかけの朝

 

 

私は

どの私で

あなたを愛したのだろう

 

 

海は遠い

 

灯りは弱い

 

けれど

 

壊れた無線塔の先へ

まだ指を伸ばしている

 

 

聞こえるなら

答えて

 

聞こえなくても

答えて

 

 

この世界が

私を忘れたとしても

 

私はまだ

世界の名前を呼んでいる

この灯を 必要な誰かへ
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