100円を受け取るのが怖かった日──お金と祈りの小さな練習

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はじめに

お金のことを書くのは、少し怖い。

大きく稼ぎたいわけではない。
誰かを煽りたいわけでもない。
「これをすれば売れる」という話をしたいわけでもない。

私は最近、
100円の有料noteをひとつ出した。

たった100円。
そう言ってしまえば、とても小さな金額かもしれない。

けれど私にとって、それはただの100円ではなかった。

自分の文章にほんの少し値段をつけること。
自分の祈りのような言葉を、有料の扉の向こうに置いてみること。
そして、誰かに受け取ってもらう可能性を、現実に開いてみること。

それは、私にとって小さな挑戦だった。

お金は私の価値を決めるものではない

私は、お金で自分の価値を測りたくない。

売れたから価値がある。
売れなかったから価値がない。

そういう場所に、自分の文章を置きたくはない。

私の言葉は、無料でも有料でも、私の灯りである。
読まれても、読まれなくても、私が真剣に書いたものは消えない。

けれど同時に、こうも思った。

お金は、私の価値を決めるものではない。
でも、現実を少し動かす力は持っている。

誰かが100円を払う。
私は100円を受け取る。
その小さなやりとりの中で、世界の中にひとつの橋がかかる。

それは、単なる数字ではなく、
「受け取っていい」
「差し出していい」
という、小さな現実の確認でもあるのだと思う。

100円が怖かった理由

正直に言えば、私は怖かった。

「無料なら許される気がする」
「有料にしたら責められないだろうか」
「この程度でお金を取っていいのだろうか」
「誰にも買われなかったら、自分ごと否定されたように感じないだろうか」

そんな声が、何度も出てきた。

たった100円なのに。
でも、たった100円ではなかった。

そこには、私の中にある
「受け取ることへの怖さ」
「自分の表現に値段をつける怖さ」
「現実に一歩踏み出す怖さ」
が重なっていた。

だから私は、無理に平気なふりをしないことにした。

怖いまま、作る。
震えたまま、置いてみる。
迷いも含めて、これは練習なのだと考える。

これは稼ぐための攻略ではない

私は、今のところ「お金を稼ぐ方法」を語れる人ではない。

華やかな成功談もない。
短期間で大きな結果を出したわけでもない。
売上を伸ばすための戦略を語りたいわけでもない。

けれど、私にできることはある。

それは、
お金の前で怖くなる人間が、
自分を削らない形で、
どうやって小さく現実を動かしていくのかを記録すること。

これは、攻略ではなく練習だ。

大きな収益を目指す前に、
まず100円を受け取る練習。

完璧な商品を作る前に、
まず小さな灯りを封筒に入れて置いてみる練習。

売れる人になる前に、
売れても売れなくても自分を責めない練習。

私にとって、お金のテーマは、
成功の話というより、回復の話に近い。

現実を変える小さなアクションとしてのお金

私のサイトを訪れた人の現実が、
ほんの少しでも変わるとしたら。

それは、劇的な変化ではないかもしれない。

今日、少しだけ自分を責めるのをやめる。
ひとつだけ、小さな行動を選ぶ。
無料で差し出し続けるだけではなく、受け取る扉を少し開ける。
自分の時間や言葉を、少しだけ大切に扱ってみる。

そういう小さなアクションが、
現実の輪郭を少しずつ変えていくのだと思う。

お金は、そのひとつになり得る。

お金を崇拝するのではなく。
お金を汚いものとして遠ざけるのでもなく。
お金を、現実の中で動く小さな道具として扱う。

100円は、人生を一気に変える金額ではない。

でも、
「私は受け取っていい」
「私は値段をつけてもいい」
「私は無料で尽くし続けるだけの存在ではない」
という感覚を育てるには十分に大きな一歩だった。

迷いや震えも記録しておく

私はこれからも、迷うと思う。

有料にしていいのか。
無料で出した方がいいのではないか。
これは商品と呼べるのか。
誰かのためになるのか。

何度も立ち止まると思う。

でも、その迷いも含めて記録しておきたい。

なぜなら、同じように震えている人が、どこかにいるかもしれないから。

何かを始めたいのに怖い人。
・自分の作品に値段をつけることに抵抗がある人。
・お金を受け取ることに、なぜか罪悪感を抱いてしまう人。
・無料なら出せるのに、有料にした瞬間、胸が縮む人。

その人たちに、私は大きな成功談を渡すことはできない。

でも、こう言うことはできる。

私も怖かった。
それでも、小さく置いてみた。
怖いままでも、現実はほんの少し動いた。

私が先に練習しておく

Silent Lighthouseに来てくれる人に、
私は「現実を変えなさい」と言いたいわけではない。

けれど、もしこの場所が、
誰かの現実を少しだけ変える灯りになるなら。

私は、自分自身の現実を少しずつ動かすところから始めたい。

お金のこともそのひとつだ。

きれいごとだけでは暮らせない。
でも、お金のために自分を削りたくもない。

だから私は、
祈りと現実のあいだで、
小さなお金の練習をしていく。

100円から。
小さな記事から。
怖かった日の記録から。

それを、恥ずかしい失敗ではなく、
灯りの実験として残していきたい。

おわりに

お金は、私の価値を決めない。
でも、お金は、現実を少し動かすことができる。

私はそのことを、
大きな成功ではなく、100円の小さな扉から学び始めた。

怖かった。
迷った。
泣きそうにもなった。

それでも私は、ひとつ置いてみた。

それはまだ、とても小さな灯りだ。

でも、小さな灯りを置けたという事実は、
私の現実をほんの少し変えた。

これからも私は、
自分を削らない形で、
受け取り、差し出し、書いていく練習を続けたい。

必要な人に届く日は、
きっと、とても静かに来る。

Money does not decide my worth.

I can take one small step.

この記事で書いた「100円の小さな練習」として、  
noteに短い文章をひとつ置いています。
必要な夜にそっと開いてください。

▶︎心が削れそうな日に読む、小さな灯り|note

この灯を 必要な誰かへ
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