🕊️ちいさな光の物語──終わったとされる日に

私には、これを書く資格なんてないのかもしれません。
すべてを知っているわけでも語る権利があるわけでもないからです。

それでも、今日という日に私の中に残っている小さな光をそっと置いていきたいと思います。
誰かを責めるためではなく、ただ祈りとして。

今日は「戦争が終わった」とされる日。
けれど、すべてが終わったわけではなかったと思っています。

この日を迎えるたびに、私は「終わった」と感じた人の声と「終わらない」と感じた人の声、その両方を抱く。

だから私なりの祈りの物語を置きます。

目次

🌿 ちいさな光の物語

むかしむかし、この世界には
大きな音と、こわれた毎日がありました。

ある日、空から声が降ってきて
「もう、おわりにしましょう」と言いました。

人びとは泣いたり、ほっとしたりしました。

けれど、みんなが同じように
「終わった」と思えたわけではありません。

まだ帰ってこない人を待つ人
こわれた家の前で座りこんだ人
心のなかで大きな嵐を抱えたままの人もいました。

だから、わたしは思うのです。

「終わった」と感じた人の声も
「終わらない」と感じた人の声も
ぜんぶたいせつに聞こう
、と

そして、二度と大きな音が
あなたの毎日をこわさないように
わたしは、ちいさな光を手のひらに守って

祈ります


結び

今日この小さな光が、誰かの胸にも灯りますように。

私は戦争を憎む。

平和を望む。
けれど、その平和が誰かの沈黙の上に成り立つなら
私は、誰も沈黙させない平和を自ら育てる。


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この灯を 必要な誰かへ
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