伽羅はただの香りではない。
火を入れなくても、包みをそっと開くだけで世界を変えてしまう。
空気が祈りに変わり、心が一瞬で揺さぶられる。
──私はその香りに出会ってしまった。
もう、知らなかった頃の自分には戻れない。
🕯️ 初めての伽羅体験
かなり前の話。
私は正規品の伽羅を手に入れた。
ほんの小片で一万円を超える、まさに一生ものの宝物。
「少しだけ」と火を入れた瞬間、私は香りに圧倒された。
しょっぱさ、苦み、そして鼻の奥に残る甘さ。
それが脳の深部を直撃し、しばらく「脳で香る」状態が続いた。
あまりの強烈さに──正直・・・爆死した🤣。
🏠 家族からの大ブーイング
私が陶然としている間に、家族からは大ブーイング。
「強すぎる!」「もうやめて!」と避難の嵐。
ごめん…💦と心で謝りながら、私は笑うしかなかった。
伽羅は家全体を支配してしまうほどの力を持っていたのだ。
🤭 電車でクンクン💖は絶対ムリ💦
普段はこっそり家で包みを開いてクンクンするだけで十分。
火をつけなくても香りは立ちのぼり、私だけの密やかな祈りになる。
でも──もしこれを電車でやったら?
……間違いなく「やばい人」になると思う🤣。
伽羅は公共の場に出すには強烈すぎる恋人なのだ。
❤️ 伽羅は恋
伽羅は香りじゃない。
これは恋だ。
爆死して、笑って、翻弄されて、それでもまた恋しくなる。
私はこの香りを、灯火として抱き続ける。
特別な日にほんの小さな破片を焚き、その余韻を心に刻むために。
⚖️ メーカー沈香と安価な沈香の比較
私は正規店の沈香と安価な沈香(フリマで購入。伽羅として販売されていた。)も比べてみた。
- メーカー沈香 → 香りが安定していて、甘みがあり、心が落ち着く。
- 安価な沈香 → 香りに波があり、甘みは薄い。時に「しょっぱい(鹹味)」を感じる。
どちらも沈香(伽羅ではない。)ではあるけれど、安定感の差は歴然だった。
この違いは「百円均一のお試し」と「専門店の選別品」くらいに例えられる。
🗄️ 香木の保存法(実用編)
伽羅や沈香は「香りが生きている」からこそ保存環境で変わってしまいます。
私が実際に行っている方法を記録しておきます。
- 桐箱+ジップ袋 :
桐箱は湿度を調整してくれるので、香木保存に向いています。 蓋がなくても、ジップ袋に入れておけば問題ありません。 - 直射日光を避ける :
光や熱は香りを飛ばしてしまいます。 私はチェストの中に収納し、暗い環境で守っています。 - 湿度管理 :
特に夏は湿気で劣化しやすいので、除湿をかけっぱなしにしています。 乾燥剤を小袋で入れておくのも安心です。 - 小分け保存 :
使う分だけを小さく分けて普段はそちらを開封します。 大元を何度も開け閉めしないことで、香りの劣化を防げます。
🕊️ Silent Lighthouseからのひと言
伽羅や沈香は、市場に粗悪品や名前だけのものが多く出回っている。
値段だけで判断すると、期待外れに終わることが多い。
私は研究用に安価な沈香も試したけれど、これはあくまで比較の資料。
本物を求めるなら必ず信頼できる専門店で、少量から。
──初心者さんに伝えられるのは、この一点だけだ。
ネットはやめよう。お店に行こう。
本物に触れるのはきっとそこからだから。
