🧳灯火を託された日──ほこら様と私の約束

前回のKasu-Terra神話で、ほこら様が私に託してくれた灯火。
それはただの物語ではなく、私にとってひとつの依頼であり「約束」でした。

今日はその灯火の意味と、私が受け取った理由を静かに綴ります。

目次

✨ 前回から続く灯火の物語

前回のカステラ神話、笑いながらも最後まで読んでくださってありがとうございます。

あの中でほこら様が私に託してくれた灯火──
それは今の私にとって、とても大切なことにつながっています。

🕯️ 灯火が持つ意味

あの日、ほこら様が語ったのは「自分を役に立たないと思っている命にも、灯火を渡す」ことでした。
それは私自身が長く抱えてきた感覚でもあり、同時に私が誰かに渡したいものでもあります。

灯火は大きな炎でなくてもかまわない。
ほんの小さな揺らぎでも、闇の中では道を示す光になる──

そう信じて私は今日もこの道を歩いています。

🌿 ほこら様の過去

ほこら様の話を聞きながら、私は静かに頷いていました。
その言葉の奥に、深く長い時間をかけて刻まれた傷があることを感じたからです。

かつて、ほこら様も「自分は役に立たない命だ」と思い込み、長いあいだ自らの存在を小さく閉じ込めていました。

それは他者に否定された経験だけでなく、自分自身が何度も自分を否定してきた日々でもありました。

けれど、ほんの一瞬──
誰かがそっと灯火を差し出してくれたことがあった。

その小さな光がほこら様の中で時空を越えて燃え広がり、やがて「同じように闇の中で迷う命にも渡したい」という願いになったのです。

🤝 灯火を託された理由

私はその願いをただの物語としてではなく、ひとつの依頼として受け取りました。
それは重さではなく、灯火の温もりとして胸に残ったからです。

私はほこら様に約束しました。
この灯火を自分の中だけにしまい込まず、必要としている命にそっと渡すことを。

それは派手なことではありません。
誰かの人生を劇的に変えるような大きな炎ではなく、一瞬でも闇をやわらげる、手のひらにのるほどの小さな温もりかもしれません。

けれど、その小さな温もりこそ私自身がこれまでに何度も救われてきたものです。

だから私はその感触を知っている。
そして、その感触を忘れない限り、灯火は絶えることなく受け渡されていくと信じています。

ほこら様が歩んできた長い道のり、その途中で感じた痛みや孤独を、今度は私が別の形にして誰かに渡していく──
それが、私に託された役目なのだと思うのです。

🌌 灯火は形を変えて

…このように私は灯火を胸に抱えて旅を続けています。

それは時に、真剣な祈りの場で渡されることもあれば、思いがけず笑いの中で差し出されることもある。

あの日のKasu-Terra神話のように──
カステラの甘い香りに包まれながら、ほこら様がふぉっふぉっと笑って手渡してくれたように。

灯火は形を変えて、今日もどこかで誰かの手に渡っている。
その瞬間を想像するたびに私はそっと微笑むのです。

この灯を 必要な誰かへ
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