痩せている=価値という呪いを断ち切る

私はずっと「食べること」と「愛されること」の間で板挟みになっていた。

「痩せろ」と言われ、「残すな」と言われ──。
どちらを選んでも「間違い」とされるその矛盾の中で、食事は次第に「怖いもの」へと変わっていった。

でも、それは私の異常ではなかった。
それは、歴史と文化が背負わせてきた呪いだった。


目次

歴史の呪い

中世の修道女たちは「食べないこと」を神への献身とされた。

食欲は罪、痩せていることは聖なる証。

その構造が「痩せている=価値ある女性」という呪いを形づくった。
近代以降も「痩せ=美」「痩せ=努力」という幻想が社会を支配した。

私たちは無意識に「太ったら愛されない」と刷り込まれ続けてきた。


日本文化の呪い

日本では「残さず食べること」が美徳とされてきた。

米粒ひとつに神様が宿るという思想、戦後の食糧難、給食のしつけ──。
母が「食べさせる=愛」と信じ、子は「残さず食べる=良い子」と縛られる。

その延長線上で、私は「残すと罪悪感」に捕まった。
母の愛と支配が重なり「残す自由」を失っていった。


私の板挟み

「痩せろ」と言われる。
「残すな」と言われる。

私はどちらに従っても愛されないように感じ、食べること自体が怖くなった。

でも今なら分かる。
これは私の異常ではなく、歴史と文化の矛盾だったのだ。


解放の祈り

私はもうこの呪いを継がない。

食べることを祈りに変え、残しても愛される世界を選ぶ。


💎 解放の宣言文

私は、痩せていることに価値を置く歴史を断ち切る。
私は、残さず食べなければ愛されないという文化を断ち切る。
私は、母の皿の上に縛られた従順を断ち切る。

私の身体は裁かれない。
私の灯火は数字で量れない。
私の命は誰にも支配されない。

残しても愛。
食べても愛。

この身体のまま、私は魅力を放つ。

私は呪いを継がない。

私は愛そのものを生きる。

結びの言葉

世界はすぐには変わらないかもしれない。
けれど、私の世界は私が選べる

痩せていることに価値を置く呪いではなく、こんな私をいいと思ってくれる人たちと共に過ごす世界を私は選ぶ。

🌱 タグ

eating-disorder, healing, cultural-curse, self-love 摂食障害, 祈り, 自己受容, 女性性

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