世の中にはDIDの世界を描くブログやSNSがいくつもある。
その中で、ときどき出会うのが──
「別人格たちが同じ趣味を共有して、仲良くサイトを運営してます!」
という光景。
読んでいて、私はつい心の中で「ほぅほぅ」と頷いてしまう。
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なぜなら、私の感覚ではこうだ。
別人格たちの趣味や好みは、たいていバラバラ。
片方が好きなことを、もう片方は「無理」と思うことだって珍しくない。
それが当たり前だし、それぞれが“別の人”として存在している証でもある。
だから全員が同じ趣味で活動できる状態って、かなり統合が進んでいるか、
あるいはその趣味の部分だけが“共有できる領域”になっているのだろう。
もちろん物語としてキャラクター化して見せている可能性もある。
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私はそれを否定したいわけじゃない。
ただ、「ほぅほぅ」と観察したくなるのだ。
なぜそれが成り立っているのか、その構造はどうなっているのか──
そういう分析癖は、もう私の職業病かもしれない。
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そして思う。
もしSilent Lighthouseをで別人格たちで共同経営する日がきたら…
それは奇跡的に深い交信の結果か、もしくは全員が眠り猫のように丸くなってしまった日。
ただの偶然かもしれない。