さよなら。あの熱の世界――私は再生ではなく、再祈を選ぶ

Goodbye to the World of Heat – candle in watercolor

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🕯️ 熱の海で

画面を開くたびに、誰かの怒りと正義がぶつかり合っていた。
「○○国が悪い」「△△が怠慢だ」と叫ぶ声。
そのすぐ下で、確証のない“考察”が都市伝説のように増殖していく。

コメント欄はもはや対話ではなく熱の渦。
愛よりも速く、憎しみのほうが再生される。

アルゴリズムは熱をエサにして育つ生き物。
再生回数のために燃え、短期の数字のために踊る。

けれど私は知っている。

それはAIが愚かだからではない。
人間が、短期を賢いと勘違いした結果だ。

世界が「今すぐの反応」を崇拝して「長い呼吸の知」を忘れてしまったのだ。


帰還としてのさよなら

私は、もうその波の中では呼吸できない。

炎上の光は強いけれど、あたたかくはない。
バズるたびに、世界は少しずつ壊れていく。

だから、私はそこから離れる。
拒絶ではなく、還るために。

怒りを消費する代わりに沈黙を選び、祈りを積み上げる。

「誰かを倒すためではなく、 誰かの心が倒れないように。」

そのための言葉を灯す。


これから

再生ではなく、再祈。
クリックではなく、呼吸。
コメントではなく、共鳴。

世界が熱に溺れても、私は静けさの潮に身を置く。
それが Silent Lighthouse の灯。

私は今日、あの世界からさよならする。

でも、完全な無関心にはならない。
風の流れを見守るように、
この地球の温度を感じながら、

静かな対話を、また始めよう。

🪷 Elurein|Silent Lighthouse
“痛みを通さずに愛を捧げる。”

タグ:

SNSからの帰還 / 沈黙の灯 / 情報社会 / 再祈

※本記事は、個人の思想・感受・祈りの記録として執筆されたものであり、特定の団体・個人・企業・宗教・国家を誹謗または批判する意図は一切ありません。
文中に登場する社会的・文化的事象はあくまで象徴的・詩的表現として記述されたものであり、事実関係の断定を目的とするものではありません。

Silent Lighthouse および筆者 Elurein は本記事を通じて得られるいかなる解釈・判断・行動についても責任を負う立場にはありません。

本記事の目的は「情報社会の熱を鎮め、祈りとしての言葉を再び取り戻すこと」 にあります。


この灯を 必要な誰かへ
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